課題
E-PLUSの開発グループは、70人のネットワークプランナーからなる社内チームのためにソフトウェアを作成しています。このチームの目的は、同社が設置するアンテナから最大のサービスエリアを引き出すことにより、ユーザーに最良のサービスを提供しながらコストを節約することです。
現実には、ネットワークプランナーが選ぶエリアは、送信機によってカバーされる範囲、あるいは計算される代表半径に収まる範囲となります。さらに既製の無線伝播装置を使用して、アンテナに適した場所を探します。そしてKurner博士のチームが開発したソフトを使って実際にカバーされるエリアを予測し、使用周波数を選択し、ついでその場所でのトラフィックを予測します。
ソリューション
ソフト開発チームのCおよびC++によるプログラムは、IMSL
C 数値計算、統計解析ライブラリを用いてアプリケーション開発のスピードアップを図っています。IMSLライブラリのアルゴリズムを選択した理由は、ルーチンを自分たちで開発・テストするときの多大な労力に比べ、既成の数値ライブラリを使用するほうが時間が節約できるため、開発者がアルゴリズムのコーディングに時間をとられることなく実際の問題のモデル化に集中できるからです。
このチームが開発したネットワークプラニングソフトは、現在のところ「周波数割り当て」と「セル計算」が行えます。テキストで紹介されているのはどれも六角形のセルばかりですが、実際はそれほど単純ではありません。したがって、土地の形状や植物の被度(ビルか森かなど)を考慮に入れながら任意の大きさのセルが作成できる必要があります。
E-PLUSは現在、設備のテスト、試験と測定のための統計分析、伝播計画のための数値積分、およびセル計算と回帰ルーチンにおいてIMSLの線形方程式のソルバを用いています。
投資対効果(ROI)
IMSLライブラリが選ばれたのは、非常に時間と費用がかかるアルゴリズムの自社開発に比べ、すでに開発済みの数値計算ライブラリを使用するほうが、時間と費用が節約できるからです。開発者は、そこで節約した時間を本来の問題をモデル化することに集中することができます。